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LOVERS (十面埋伏)

2004年、中国・香港。張藝謀監督。章子怡、金城武、劉徳華主演。

唐代の中国。
うら若き乙女を挟んで対峙する、2人の勇者。
そして流れる音楽は、もちろんこの曲、『けんかをやめて』
・・・・というのは全くの嘘ですが、「こんなにも愛されて、あたしったら、罪なオ・ン・ナ」という、子怡ちゃんのお嘆きが聞こえてきそうな映画でおました。

不肖わたくし、子怡ちゃんといいますと、『グリーン・デスティニー(臥虎藏龍)』の「野蛮なお嬢様」に惚れたクチでして、張監督作品の彼女には少しも魅力を感じたことがございませんの、おほほほ。
『初恋のきた道(我的父親母親)』の「究極のストーカー」しかり、『HERO(英雄)』の「健気だが鬱陶しいお邪魔虫」しかり。
特に『初恋のきた道』なんざ、年取ってからのあまりの変貌振りに「無常」を痛感、生きた仏教のお勉強をしてしまいましたわ。

そんでもって、この『LOVERS』(年寄り泣かせの横文字タイトル)。
さすがに今回は、ところどころ綺麗だなとは思ったけれど、「やっぱりね、そうだろね、しんどいね、未練だね」(これ以上書くとJASRACに睨まれる)といったあんばいで、見終わった後で『月光愛人』なんか口ずさんじゃいましたよ(今も書きながら歌ってます)。

んー、なんつーか、これはわたくしの全く個人的な思い込みなのでしょうが、張監督作品のヒロインって、(『HERO』のマギーはともかく)基本的に芋姉ちゃんばかりのような気が・・・・。

おいしい芋ならいくつでも食べたいんだけどね。

で、お次は男優陣、と言いたいところなれど、この映画、結局は子怡ちゃん中心にまわっているので(「わーたしーのためー映画はあるのー、わーたしーのためー男はいるのー」←『世界は二人のために』のメロディーでどうぞ)、男たちがなんだかア○に見えてしまい・・・・。
もちろん、そのア○の頭目として、藝謀叔叔(仮名)の存在があるのでしょうけれど。

またこの男さん方が、「こちとら、たった今ムショから出てきたばっかりでよお、5年もスケ抱いとらんのじゃ」てな感じで白昼堂々子怡ちゃんに挑みかかるもんで(いつも青○ン)、快感半減。
金城君なんか、「自称:風流人」のはずが「風流(エロ)」味殆どなし。

もっとエッチに撮ってくれ。せっかく子恰ちゃんもお背中出してるのにさ。

あ、でも、色彩はきれいでしたよ。
途中で「抹茶アイス」になったかと思ったら、ラストは「氷宇治金時」でしたし。

てなわけで、なにやら支離滅裂になってしまったため、まずはこのへんで。
エンディングの梅姐への献辞、涙がこぼれました。

付記:子恰ちゃんの舞の場面で、ちいとばかり気になったのが、琵琶。あれはどうみても、現代中国琵琶の構えと奏法だわね。やっぱり横に寝かせて抱っこして、撥で弾いた方がよかったと思うよ(雅楽の楽琵琶参照)。楽器そのものも、正倉院のそれを参考にしてくれるとよかったのだけれど・・・・。二胡についても疑問ありなんですが、それを言うと長くなるもんでやめときます。

劇場でアジエンスのサンプルパック貰いました。それよりも横浜のマンションおくれ。

(於:渋谷ジョイシネマ)
by sen1818 | 2004-09-08 21:44 | 映画

貯まるかな? (管理人名:せんきち)


by sen1818