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くノ一化粧

1964年、東映京都。中島貞夫監督。露口茂、弓恵子、春川ますみ主演。

『くノ一忍法』に続く作品
タイトルバックから軽快にOSミュージックのお姉さま方が舞い踊り、前作と比べるとかなり遊び心のある仕上がり。
お姉さまの人数も増強されていますが、露出は前作より少なめ。
ただ一人、三島ゆり子たんが気を吐いていらっしゃいました。

「春・夏・秋・冬」と、四季を追って展開するストーリーのうち、秋以降が面白かったです。
春のくだりで緑魔子たんが出てくるものの、あっけなく死んじゃってがっかり。
芦屋雁之助が松井康子たんのおっぱい吸って赤ん坊に戻っちゃう場面(大友忍法・やや子がえり)では、『こんにちわ赤ちゃん』が流れますが、ここはなんだかあざとい感じがして、笑えませんでしたわ。
冬のくだりでの「悪乗りレビュー大立ち回り」は、爆笑でしたが。

露口茂が、前作にさらに輪を掛けた勘違い野郎・天草扇千代役で登場。
ストーリー半ばで弓恵子たん(くノ一・天姫)によって盲目にされちゃった後、自分にせっせと尽くしてくれる春川ますみたん(遊女・伽羅)の顔見たさに、恵子たんの無理難題(鈴を返してくれたら術を解いてやる)を受け入れます。
で、そのついでに恵子たんはますみたんの肉体を借りて、露口茂に抱かれます。
ぶじ目が開いた露口茂、恵子たんをますみたんと勘違い、「やっぱりわしの思ったとおりの美人だった」と大喜びします。

おいおい。心が綺麗なら顔も綺麗だなんて幻想、信じるなよ。

しかし、恵子たんはそのまま姿を消し、勘違い・露口は後を追います。
とそこへ、何も知らないますみたんが通りかかって、「目が開いたのね!」と小躍り。
が、露口、ますみたんに向かって「お前みたいな女は知らん!」と一言言い放ち、去っていくのでありましたよ。

うーん。声聴けばわかるはずだけどな。福田和子も声が決め手になって捕まったんだし。
それでもしらを切りたかったんでしょうか。
だとしたら、とんでもねえ男だよ。

春川ますみたんの方が、むっちりと男好きのする感じがして、いいんじゃないかと思うのですがね。
飽きが来なさそうだし。

ラストは、春川ますみたんに多々良純が意見(女はやっぱり顔、みたいな)、それにむかついたますみたんが多々良純のあそこを蹴り上げて「おわり」。
「おわり」よりも「おしまい」の方が好きだけど。

全体に、紙芝居というか、漫画みたいな展開でした。

でも、やっぱり、解せないな、露口。
by sen1818 | 2004-07-23 23:09 | 映画

貯まるかな? (管理人名:せんきち)


by sen1818