2004年 06月 29日
ひばりの愛の逃亡姉妹
ザ・ガードマン 285回 1970年9月18日 TBS 美空ひばり、中村メイコ主演。
唐突ですが、美空ひばりがゲスト出演した『ザ・ガードマン』です。
毎年、命日(1989年6月24日)近くになると追悼番組が目白押しなのですが、これはCSのTBSチャンネルでやっていました。
DVDも出ているそうです。
実はわたくし、この回をリアルタイムで観ています。
といっても、内容に関する記憶は、ほとんどないのですが。
うちの母親が「狂」が付くひばりファンで、
今日の『ガードマン』は、ひばりがゲストで出るのよ~!!!
と、朝から興奮していたので、そのことだけはよーく覚えているのです。
で、一応、内容を説明しますと、
麻薬の運び屋の女(中村メイコ)が、箱根で車にはねられ、箱根ホテル小桶園の警備に当たっていた高倉(宇津井健)たちに助けられます。
所持品から、女は貞子という名前であることがわかり、高倉は実家の呉服屋(こちらでロケ)を訪ねますが、出迎えた妹・詩子(美空ひばり)から、貞子は家業を嫌って家出中であることを聞かされます。
一方、姉妹の父は貞子の消息を知って怒りのあまり発作を起こして倒れ、危険な状態に陥ります。
貞子を迎えに行く決心をした詩子は、高倉と箱根に向かいますが、貞子は密売組織のボス・野尻(戸浦六宏)に連れ去られた後でした。
貞子が持っていたハンドバックの中から麻薬を見つけた詩子は、高倉にその麻薬を預かってもらい、貞子に自首をすすめます。
その夜、高倉は自首したいという貞子に呼び出されますが、それは野尻が麻薬を取り戻すために仕掛けたワナでした。
高倉は野尻に監禁されてしまい、詩子は野尻らと麻薬を狙う別組織の男たち、二つのグループから命を狙われます。
結局、詩子は貞子の身柄と引き換えに野尻に麻薬を渡すことを決意、ロープウェイ乗り場に呼び出します。
詩子はやって来た野尻に麻薬を渡しますが、実はそれはただの小麦粉でした。
詩子と貞子は、野尻たちに襲われますが、間一髪で高倉がかけつけ、野尻をやっつけます。
実家へ戻った二人は、父の最期を看取り、貞子は罪を償うため、ガードマンの車で警察に向かうのでした。
といった、あんばい。
いやあ、何がすごかったって、メイコのメイク(駄洒落じゃないってば)。
あの時代の最先端なのだろうけれど、鼻の赤くないピエロみたいでした。
ちょうど、
あ、いっけなーい!夕べ、酔っ払っちゃって、メイク落として寝るの忘れちゃったー!
と、後悔している寝起きの娘って感じの顔でしたわ、全編。
ひばりのファッションは、「どでかサングラスかけてスカーフ頭に巻き巻きのパンタロンルック」という、ファンの方にはおなじみのもの。
ひばりフリークの母を持つ当方にも、すっかり見慣れたいでたちでした。
で、ひばりがゲストだけに、彼女が歌う場面も強引に(?)拵えてありました。
冒頭、メイコがジュークボックスで『悲しい酒』(レコードなので、ちょっぴりテンポ早め)をかけたり、訪ねてきた宇津井健に向かって姉妹の思い出の曲を歌ったり・・・・。
特に、宇津井健の場面では延々と歌い続け、宇津井健も美しい姉妹愛に感動したのか涙をこらえながら(歌に)聞き入っているし、「初対面の人たちなのに、歌で魂の交流してるわ」と、なんだかびっくらこきましたです。
念押しすると、ひばりの役は歌手ではありませんですのよ。呉服屋の娘さんです。
でも、歌わずにはいられないらしいっす。
メイコとひばり姉妹ばかりか、宇津井健までさんざんにいたぶる悪役には、おなじみ戸浦六宏。
最後は、あっけなくやられちゃいます。
ひばりから麻薬を受け取る場面で、ひばりが、
それは、ただのメリケン粉よ!
と言うと、戸浦さん、ぺろりと舐めて一言、
ちっ!うどん粉だ!
と悔しがります。
一舐めしただけで、輸入物(メリケン粉)じゃなくて国産物(うどん粉)だとわかるなんて、さすがプロですね(何のプロだよ)。
それにしても、ひばりは箱根の温泉ホテルに滞在していて、どうやってダミーの麻薬なんか拵えたんだか。
レストランの調理場に行って、あの口調で、
メリケン粉ちょうだいよ。
って、頼んだんでしょうか。
宇津井健は、同行していた中条静夫が全くあてにならないため(すぐに殴られて気絶)、孤軍奮闘でした。
中条、もう少し強くなれよ。
で、ラスト、メイコが警察に出頭する場面になって、なぜかガードマンが全員集合、呑気にひばりと談笑していました。
そんなに面子が揃っているなら、あと何人か箱根に派遣した方が・・・・。
ちなみにこの回、放送当時、40%近い視聴率を獲得したそうです。
それもすごいわ。
(於:TBSチャンネル)
唐突ですが、美空ひばりがゲスト出演した『ザ・ガードマン』です。
毎年、命日(1989年6月24日)近くになると追悼番組が目白押しなのですが、これはCSのTBSチャンネルでやっていました。
DVDも出ているそうです。
実はわたくし、この回をリアルタイムで観ています。
といっても、内容に関する記憶は、ほとんどないのですが。
うちの母親が「狂」が付くひばりファンで、
今日の『ガードマン』は、ひばりがゲストで出るのよ~!!!
と、朝から興奮していたので、そのことだけはよーく覚えているのです。
で、一応、内容を説明しますと、
麻薬の運び屋の女(中村メイコ)が、箱根で車にはねられ、箱根ホテル小桶園の警備に当たっていた高倉(宇津井健)たちに助けられます。
所持品から、女は貞子という名前であることがわかり、高倉は実家の呉服屋(こちらでロケ)を訪ねますが、出迎えた妹・詩子(美空ひばり)から、貞子は家業を嫌って家出中であることを聞かされます。
一方、姉妹の父は貞子の消息を知って怒りのあまり発作を起こして倒れ、危険な状態に陥ります。
貞子を迎えに行く決心をした詩子は、高倉と箱根に向かいますが、貞子は密売組織のボス・野尻(戸浦六宏)に連れ去られた後でした。
貞子が持っていたハンドバックの中から麻薬を見つけた詩子は、高倉にその麻薬を預かってもらい、貞子に自首をすすめます。
その夜、高倉は自首したいという貞子に呼び出されますが、それは野尻が麻薬を取り戻すために仕掛けたワナでした。
高倉は野尻に監禁されてしまい、詩子は野尻らと麻薬を狙う別組織の男たち、二つのグループから命を狙われます。
結局、詩子は貞子の身柄と引き換えに野尻に麻薬を渡すことを決意、ロープウェイ乗り場に呼び出します。
詩子はやって来た野尻に麻薬を渡しますが、実はそれはただの小麦粉でした。
詩子と貞子は、野尻たちに襲われますが、間一髪で高倉がかけつけ、野尻をやっつけます。
実家へ戻った二人は、父の最期を看取り、貞子は罪を償うため、ガードマンの車で警察に向かうのでした。
といった、あんばい。
いやあ、何がすごかったって、メイコのメイク(駄洒落じゃないってば)。
あの時代の最先端なのだろうけれど、鼻の赤くないピエロみたいでした。
ちょうど、
あ、いっけなーい!夕べ、酔っ払っちゃって、メイク落として寝るの忘れちゃったー!
と、後悔している寝起きの娘って感じの顔でしたわ、全編。
ひばりのファッションは、「どでかサングラスかけてスカーフ頭に巻き巻きのパンタロンルック」という、ファンの方にはおなじみのもの。
ひばりフリークの母を持つ当方にも、すっかり見慣れたいでたちでした。
で、ひばりがゲストだけに、彼女が歌う場面も強引に(?)拵えてありました。
冒頭、メイコがジュークボックスで『悲しい酒』(レコードなので、ちょっぴりテンポ早め)をかけたり、訪ねてきた宇津井健に向かって姉妹の思い出の曲を歌ったり・・・・。
特に、宇津井健の場面では延々と歌い続け、宇津井健も美しい姉妹愛に感動したのか涙をこらえながら(歌に)聞き入っているし、「初対面の人たちなのに、歌で魂の交流してるわ」と、なんだかびっくらこきましたです。
念押しすると、ひばりの役は歌手ではありませんですのよ。呉服屋の娘さんです。
でも、歌わずにはいられないらしいっす。
メイコとひばり姉妹ばかりか、宇津井健までさんざんにいたぶる悪役には、おなじみ戸浦六宏。
最後は、あっけなくやられちゃいます。
ひばりから麻薬を受け取る場面で、ひばりが、
それは、ただのメリケン粉よ!
と言うと、戸浦さん、ぺろりと舐めて一言、
ちっ!うどん粉だ!
と悔しがります。
一舐めしただけで、輸入物(メリケン粉)じゃなくて国産物(うどん粉)だとわかるなんて、さすがプロですね(何のプロだよ)。
それにしても、ひばりは箱根の温泉ホテルに滞在していて、どうやってダミーの麻薬なんか拵えたんだか。
レストランの調理場に行って、あの口調で、
メリケン粉ちょうだいよ。
って、頼んだんでしょうか。
宇津井健は、同行していた中条静夫が全くあてにならないため(すぐに殴られて気絶)、孤軍奮闘でした。
中条、もう少し強くなれよ。
で、ラスト、メイコが警察に出頭する場面になって、なぜかガードマンが全員集合、呑気にひばりと談笑していました。
そんなに面子が揃っているなら、あと何人か箱根に派遣した方が・・・・。
ちなみにこの回、放送当時、40%近い視聴率を獲得したそうです。
それもすごいわ。
(於:TBSチャンネル)
by sen1818
| 2004-06-29 00:14
| テレビなど