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高校生番長 深夜放送

1970年、大映東京。帶盛迪彦監督。八並映子、篠田三郎、小野川公三郎主演。

お待ちかね(誰も待ってなんかいないよ!)、「高校生番長」シリーズ第3作
前作(『棒立てあそび』)での無謀な演技が評価されたのか、南美川洋子たんを蹴散らして、八並映子たんが単独主演を張っています。

でもね、はっきり言って、つまんないのよ、これが。

「これが大映カラーさ!」と言われてしまえばそれだけなのだけれど、最初から最後までどよーんとしっぱなしで、ぱっといたしません。
またこのどよーんとした空気に、八並映子たんのどよーんとした美貌(カールおじさんとイソジンのカバに似てる気が)が見事にマッチ、救いようのない世界を形成しております。
変に「野良猫ロック」シリーズを意識した点も、なんだかいただけませんね。

やっぱり、きれいどころ(南美川洋子たん)がいないと、つらいわ。

お話の内容は、あいかわらずくだらない喧嘩とレイプの連続に加えて、八並映子たんが「処女か処女でないか」に、皆さん、異様に拘ってます。

どうだっていいじゃん。

松坂慶子たんが出てたけど、ストーリーには関係ない単なるにぎやかしなので、ほとんど盛り上がらず。

ま、それでも、傾きかけたあばら家(大映)の屋台骨を映子たんが支えていたのは紛れもない事実。
その点は、きちんと押さえておきたいものです。

あ、そうそう、唯一爆笑した箇所が。

小野川公三郎くんと合体した後、自分が実は処女だったとわかった映子たんが(露天風呂で見知らぬ男に襲われて気絶。その間に処女を奪われていたと信じていたのよ)、「初めての男は公三郎くん!」とルンルン気分でいると、公三郎くんは彼女に500円札1枚(!)を渡して「あと腐れのない関係」(つまり、これっきりってことね)を強調、これに逆上した映子たんは、

あたしの処女は、たったの500円なのねー!!!

と、笑いながら号泣するのでしたよ。

とてつもなく悲惨なはずなのに、死ぬほど笑ってしまいました。

究極の価格破壊。

(於:日本映画専門チャンネル)

高校生番長 深夜放送_a0012778_0385961.jpgおまけ:あの頃、大映に彼女がいたなら・・・・(無理無理)。
by sen1818 | 2004-09-22 00:42 | 映画

貯まるかな? (管理人名:せんきち)


by sen1818