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現代ポルノ伝 先天性淫婦

1971年、東映京都。鈴木則文監督。池玲子、サンドラ・ジュリアン、宮内洋主演。

池玲子たんの垂れ乳を愛でる映画

真実の愛を求めながらも、母親譲りの淫蕩な血のせいでいやおうなく奈落の底に突き落とされていく女・・・・というと、なんだか文芸浪漫映画みたいですし、こういうお話の場合、ヒロインは一見貞淑そうでなければならないと思うのですが、いかんせん演じているのが玲子たんですので、外見もエロくて中身もやっぱりエロかったという、よく言えば期待通り、悪く言えば見たまんまという事態に陥っております。
しかし、これこそが鈴木監督の狙いだったのかも。
なんせ、あの濃い顔の杉本美樹たんに、公家のお姫様をやらせちゃうんですから。

お話は、玲子たんのやる気なさそうな抑揚ゼロのナレーションにのって進みます。

玲子たんが、東京の全寮制ミッションスクールに在籍しているという設定は、鈴木監督お得意のキリスト教ネタでしょう。
いきなりお姉さま役で杉本美樹たんが登場、玲子たんとレズ場面をかまします。

三原葉子たんが、玲子たんを溺愛する母親の役を演じていますが、このときまだ40歳前だったにもかかわらず、ものすごい熟女感を醸し出していました。

ドリアンみたい。

葉子たんの愛人である藤木孝に、シャワー室で後ろから犯されて処女喪失という、普通に考えればセックス嫌悪に陥りそうな経験をしたのに、この一件ですっかりはじけてしまった玲子たんは家出して高校も中退、ゴーゴー踊りながら男漁りに励むのでした。

淫蕩と言うよりは、セックス中毒かも。

そんな彼女の前に颯爽と現われたのが、小池朝雄演じる暴力団幹部の大場。
2人はやがて同棲するようになり、玲子たんは小池さんによって女性として開花しますが、抗争で大怪我を負った小池さんは不能になってやがて組も辞め、玲子たんのヒモに成り下がります。
でも、この件は、語りのみで映像はカット。
あっという間に、ヒモになった小池さんの姿が。
そんな小池さんに大不満の玲子たんは、またしても男漁りに励むのでした。

小池さん、道具は使わない主義だったのね。

小池さんを捨て、ハゲ社長の愛人になった玲子たんを小池さんがもう一度連れ戻し、ボロアパートで「捨てないでくれー」と泣き付く場面が、なんかみっともないけどよかったですわ。
玲子たん、「この部屋であたしが別の男と寝てもいい?」とか、無理な条件出しまくりで。

その後、偶然知り合った宮内洋に「抱いてー」と迫るものの、宮内さんは玲子たんにビンタをお見舞いして、「新手のコールガールか!」と吐き捨てます。

だから、見たまんまだって。

ますますやけくそになった玲子たん、ナンパしたのかされたのかわからないおじさんたちと繰り出した銀座のクラブで、そこのママにおさまっていた母親と再会して仲直り、一緒に暮らし始めます。
で、うまいぐあいに宮内さんとも再会、玲子たん、今度は清楚に決めて、2人はあっという間に恋に落ちるのでした。

玲子たんと宮内さん、2人の場面は、なんだかどこぞのメロドラマみたいです。
百合の花(処女性の象徴)のアップが映ったりして。

ところが、宮内さんが仕事で京都に行っている間に、玲子たんの禁断症状が再発、宮内さんと電話で話しながら自家発電なんか始めちゃいます。
しかし、敵もさる者。
ネグりジェ姿で「うっふーんあっはーん」言ってる玲子たんに対して、宮内さんは一言、

「由紀ちゃん(役名)、どうしたんだい?」

ですと。

鈍感なのか、意地悪なのか・・・・。

結局、宮内さんを追って京都へ旅立った玲子たんでしたが、ここで強力なライバル、宮内さんのフランス留学時代のガールフレンドであるサンドラ・ジュリアンたんが登場、てっきり恋の鞘当が展開するかと思いきや、宮内さんが岡山へ行った隙に、女同士、裸と裸のお付き合いをしちゃうのでした。

「考えるな!感じるんだ」ってとこですか?

このサンドラたんも、玲子たんに負けず劣らずの女の子で、深夜、1人悶々としながら自家発電に励んだり、3人の刺青男(うち1人名和宏)に犯される夢を見たりと、けっこうきてます。

裸のお付き合いの後、サンドラたんは宮内さんを諦めてフランスへ帰国、宮内さんは玲子たんに結婚を申し込みます。
しかし、玲子たんは自分に流れる淫蕩な血を恐れるあまり、素直に返事ができません。
この場面で、着物姿の玲子たんがよよと泣き崩れるのですが、「いっせーのせっ!」のタイミングで泣き崩れるもんだから、爆笑してしまいました。

結局、玲子たんは宮内さんのプロポーズを受け入れ、宮内さんは結婚の許可を得ようと実家へ戻りますが、宮内さんの実の父親が玲子たんに懸想している金貸し(遠藤辰雄)だったため、話はこのあたりからだんだんとややこしくなり、血みどろの復讐劇へと転換していくのでしたわ(後は、「キネ旬データベース」を読んでね)。

遠藤辰雄の娘婿役の渡辺文雄が、やっぱり玲子たんに懸想していて、あのおっぱいにガヒガヒむしゃぶりついていました。
夫である渡辺文雄を見下している女屋実和子たんが、渡辺文雄にへーこらしている男のM女だったという意外性も、それなりに面白かったです。

ま、あんまり難しいことは考えず、素直に玲子たんの裸形を味わうのが一番だと思います。
好き嫌いがかなり分かれそうですが・・・・。

付記:えー、わたくし個人の好みでは、初めこそかなりの抵抗があったものの(10代とは思えないあの垂れ乳とでかすぎる乳輪に驚愕)、動いているのを見たら「お、なかなかええんでないかい?」と思った次第。
寝床の中でこそ映える裸体ですね。
これも異論がありそうだけど、あくまで個人的な意見ですんで、失敬。
下のお写真は、先日頂いたちょっぴり淫靡なトマト。おいしく食しました。
現代ポルノ伝 先天性淫婦_a0012778_059216.jpg

by sen1818 | 2004-08-31 00:19 | 映画

貯まるかな? (管理人名:せんきち)


by sen1818