1968年、大映東京。弓削太郎監督。早川保、南美川洋子主演。
女子高校生の赤裸々な生態を描いた
作品・・・・、でもないか。
この後シリーズ化されたらしく、以下、「初体験」「続 妊娠」「失神」と続きます。
みんな、おじさんの好きそうなタイトルです。
でも、ほんとに失神とか、するんですか?
毎回命がけじゃん。
一番優等生で純情そうに見えた女の子・田島早苗(南美川洋子たん。後の『高校生番長』でも主演でした)が、一番やりたい放題(通称・エリー)というのがオチですが、ま、ありがちかな。
それとは反対に、とことんイっちゃってそうに見えた三人組、マッチー(津山由紀子たん)・ツンコ(八代順子たん)・アキ(渥美マリたん)が、好奇心先行のおぼこ娘だったというのも、前者と同様。
見た目じゃないってことですよね、ようするに。
この頃の渥美マリたん、ちょっと
李嘉欣(ミッシェル・リー)に似てます。
独身でイケメン(かな?)の保健衛生の先生(お医者さん)が、彼女たちの実態を調べるんですが、調査内容が調査内容だけに、あらぬ疑いをかけられます。
が、彼はそのたびに、
私は医者です!と力説、断じて興味本位ではないことを主張するのです。
で、事実、興味本位ではないものの、その一言でたいていのことが罷り通ってしまう背景には、やはり、「医者や教師は聖職者」という神話が、しっかりと生きていたからなのでしょうね。
あの時代にだって、セクハラ医者は沢山いたでしょうし、教え子とどうにかなっちゃう教師も少なくなかったと思います。
が、そういう話は一切出て来ません。
三人組は、「ハレンチごっこ」と称し、ノーパンで登校して痴漢が出没する満員電車に揺られたり、地下鉄の通風孔の上を歩いたりして、そのスリルを楽しんでいるような可愛い娘っ子たちです。
スカート丈がそんなに短くなかった時代ならではのことかも。
今なら、即丸見えです。
そういえば、不良女学生(死語)のスカート丈が異様に長かったのも、今は昔の話ですね。
三人の可愛さは、六本木(新宿だったかも)のアングラ喫茶にこっそり行ったときも変わりません。
酒でも注文するのかと思いきや、三人揃って、
コーラ!ですから。
やっぱり、まずは「酒とたばこ」だと思うのですが、いきなりそれを飛び越して、睡眠薬飲んでラリっちゃいます。
アンパンはやるくせにね。
南美川洋子たん演じる早苗は、家庭内不和に心を痛めたあげくに暴走、薬やったり同性愛にふけったり、乱交したりします。
でも、
乱交すると、妊娠しないと聞きました。というような、お粗末な性知識しかありません。
「乱交なんかしたら却って妊娠する可能性大だし、もし妊娠しても、父親が誰かわからなくなっちゃうんだよ」と、先生、教えてあげて下さいね。
それにしても、若い世代が陥りがちな望まない妊娠や性病、そして薬物中毒の問題は、この映画が作られた時代はおろか、今日に至るまで全く解決していないと言ってもよいようです。
その意味では、早苗ちゃんの「乱交すると妊娠しない」説を笑っている場合ではないのかも知れません。
ところで、家出した女子高生・海老沢みどり(水木正子たん)は、なぜ「処女証明書」を書いて欲しいと言ったのか、その理由はというと、
自分は同性愛しか経験したことがないが、それでも処女なのか?という悩みを抱いていたからなのでした。
心配すんな、処女だよ。
付記:アングラ喫茶(この名称もすごいね)の場面で、ザ・レインジャーズとザ・カーナビーツが登場します。GSファンの方も、ぜひ。
(於:日本映画専門チャンネル)