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「ポルノ」に決めた!

日本では、成人向けのエッチな映画のことを「ポルノ映画」といいますよね。
これはもちろん「ポルノグラフィー」という語から来ているんですが、この語自体は日本でもかなり昔から使われていたようです。

が、こいつを映画のジャンル名称に使っちゃおうとしたのは、1971年のこと。
諸書に引かれる通り、東映が当時16歳(!)の池玲子たん(何度も言うけど乳輪でかい)を売り出すにあたって、

日本初のポルノ女優

というキャッチフレーズを使用、ここに「ポルノ映画」なる名称が誕生したのだそう。
なにせ、それまでメジャー映画会社が作るこの種の映画は、「ハレンチ映画」や「エログロ映画」、果ては「五社製ピンク映画」(五社って、英雄のことじゃなくて、当時のメジャー映画会社のことね)なんて、明らかな蔑称で呼ばれていたのですから、それらに比べればずっとナイス(死語)な呼び方です。
でも、わたくし個人としては、「ハレンチ映画」という名称も捨てがたいのですけどね。

で、先日ちょこっとお調べ物をしていたところ、池玲子たんが『温泉みみず芸者』でデビューする(1971年7月7日公開)少し前、6月14日から「成人映画(秘)大会」というタイトルで旧作3本立興行(『二匹の牝犬』『謝国権「愛」より (秘)性と生活』『徳川女系図』)を行った際のポスターに、

ポルノファンのご要望に応えて登場!

という惹句があり、この頃にはすでに「ポルノ」なる呼称が、考案者の東映によってバンバン使われていたことがわかりました。
ということは、池玲子たんのスクリーンデビューは、この状況(「機は熟した」ってとこでしょうか)を踏まえた、満を持してのものだったのですねえ。

いやあ、商魂たくましい。
by sen1818 | 2004-06-15 12:16 | 映画

貯まるかな? (管理人名:せんきち)


by sen1818