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光川環世とジュディ・オング

なんだかわけわからんタイトルですが、わたくしが今ちょっと気になっているのが、女優・光川環世たんのこと。
彼女、元は日活で井上清子と名乗っていましたが、東映へ移籍してから光川環世という芸名に変わりました。

が、彼女の本名は「李月随」で、出身地は「台湾」。

1950年生まれの彼女は5歳の時に来日、小学2年生の時に東宝芸能学校に入学したのだそうです。

ご両親共に台湾の方なのか、それともハーフなのかが判然としないため、はっきりとしたことは言えないのですが、芸名としては日本名を名乗りながら、しかし、華人の役も演じています。
『星のフラメンコ』でヒロインの妹である台湾女性を演じたさいには、わざわざ「藍芳」という中国名に変えて出演していました。
1974年の『女必殺拳 危機一発』を最後に、映画界を去ったようですが(テレビ出演もこの年まで)、この作品でもヒロインである李紅竜の姉・白蘭(『白蘭の歌』?)に扮していました。

同い年でやはり台湾出身のジュディ・オングたん(翁倩玉)が、カタカナ名前のバタ臭い(国籍不明の?)イメージで売ったのに対して、光川環世たんはどこまでも日本的なイメージ、というよりも日本人女優そのものだったように思います。

バタ臭い者が生き残り、日本的な者は消えてゆく。

なんだかちょっと考えさせられます。

環世たんのこと、これからくわしく調べてみようと思っています。

付記:『女必殺拳 危機一発』の倉田さん、すごかったすねえ。椿俊輔という名前なんすが、自己紹介の台詞が「俺の名前は椿俊輔。『アンコ椿は恋の花』のツバキだ」ですもの。弱そ~。
by sen1818 | 2004-10-03 13:51 | 映画

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by sen1818